たかだかたなか

18卒、買い手市場ともてはやされる中NNTのまま卒業。既卒として就活をする人間の戯言。

既卒にオススメする映画 ~きっと、うまくいく~

こんにちは、たなかです。

突然ですが、既卒・現役就活生その他将来に不安を抱えている方に見てほしい映画を紹介します。

 

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「きっと、うまくいく」(3 Idiots)は、2009年公開のラージクマール・ヒラーニ監督の作品です。

当初は3バカに乾杯!(邦題)というタイトルで上映され、タイトルの通りコメディ色が強い映画になっています。

2009年公開当時のインド国内の映画歴代興行収入1位を獲得、スピルバーグ監督が「3回も観るほど、大好きだ」と公言するなど、業界内外の評価が高い作品としても知られています。

 

 

・あらすじ

 

大学時代親友同士だったファランとラージューは、ある日同窓のチャトルから母校に呼び出される。チャトルは二人に、ランチョーというかつての学友の消息がつかめたことを話し、探しに行こうと持ちかけるのだった。

 

10年前、インド屈指の難関工科大学ICE(Imperial College of Engineering)。それぞれに家庭の期待を受けて入学してきたファランとラージュー、そして自由奔放な天才ランチョーの三人は寮でルームメイトとなる。何をするにも一緒の3人はしばしばバカ騒ぎをやらかし、学長や秀才だったチャトル等から"3 idiots"(三バカ)と呼ばれ目の敵にされていた。大学の教育方針に疑問を持つランチョーはしばしば学長と対立。学長は様々な策を練ってファランとラージューをランチョーから引き離そうとするも、ことごとく失敗。次第に三人の仲は揺るぎないものになっていく。

 

物語は10年前の大学におけるエピソードと現代のランチョーを探す3人の旅を織り交ぜながら、やがてファラン達も知らなかった彼の秘密に迫っていく。

(Wikipediaより引用)

 

インドの工科大学の学生寮を舞台にした作品で、コメディ色が強い映画ではありますが、インドに蔓延する教育問題や若者の自殺率の高さといった部分も取り上げています。物語はランチョー、ファラン、ラージュの3人の視点から紡がれていきます。

 

・ちょっとしたキャラクター紹介

 

・ランチョー

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(写真:真ん中の人物)

この作品の主人公①です。物語は在学中に失踪した彼の行方をファラン、ラージューが掴む所から始まります。

イケメン、太い実家、大学は首席と絵に描いたような完璧超人ですが、授業態度は悪く、競争社会という制度に疑問を持ち、教授や学長と揉めることもしばしば…

そんな彼のモットーは「Aal Izz Well」(うまくいく)

タイトルにもなっている言葉ですが、作品の根幹をなすテーマでもあります。

 

ファラン

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(写真:左の眼鏡をかけている人物)

この作品の主人公②です。基本的に物語の語り部を努め、彼の視点から物語が進行していきます。 ランチョーと違い、平凡な家庭の出身、そこそこの成績と平々凡々な学生です。父親に頭があがりません。

 

・ラージュ f:id:tanakaTanaka:20180613161029j:plain

(写真:右の人物)

この作品の主人公③です。いわゆる苦学生で、貧しい家庭の出です。家族の生活がかかっているため、常にプレッシャーに苛まれています。成績も合格ギリギリラインと、2人とはまた違った、悩みをもったキャラクターです。

 

・ピア f:id:tanakaTanaka:20180613161457j:plain

この作品のヒロインです。学長の娘で、医学生の兄(故人)と夫がいます。ランチョーと出会い、恋に落ちていきます。

 

 

・この作品の魅力

 

・「きっと、うまくいく」

根幹のテーマです。ランチョーが事あるごとに、このセリフをリフレインしてきます。 人間って自分が思っている以上に、臆病な生き物なんですよね。環境の変化に飛び込んでいくのだってそうです。最初の一歩は誰だって怖いんです。 先(将来)の見えない恐怖…自らを取り巻くしがらみ…周りの人や自分が気弱になってしまったとき、足を止めてしまったとき、決まってランチョーはこの言葉をリフレインしていました。 「心は臆病だから、うまくいく、と騙してあげるんだ」 ランチョーが言い放った言葉です。 不安な心を騙してあげることが、前に進める秘訣なんだと…僕はそう解釈しています。

 

・教育とは何か?

作中で事あるごとにランチョーに突っかかってくるキャラクターがいます。彼は教科書を完璧に覚え、与えられた勉強を完璧にこなします。しかし、どうしてもランチョーには勉学では勝てません。 そんな彼にランチョーがある言葉を投げかけます。 知識や、優秀さ、今まで学校の教育でしか与えられてこなかったものを改めて考えさせられます。 社会に出て行くうえでも、考えなければいけないテーマかもしれません。

 

・最後に

3時間程の映画と非常に長いです。ボリウッド映画特有の唐突に踊り出すシーンなんかも、何回かあります。 こういった、THE・ボリウッド映画みたいな雰囲気が合わない方もいるので、冗長に感じる人もいるかもしれません。現に僕も冗長に感じる時が何度かありました…。 ですが、それを堪えて最後まで観てください。 ボリウッド映画らしい豪快さの前では、社会問題といった重苦しいテーマもコメディなテイストも、爽やかなラストのための燃料なのです。 きっと、見終わった後はスカッとした気持ちになることでしょう。 長々とお付き合い頂きありがとうございます。